アサガオを君へ
夏樹にフルーツ牛乳を与えてから、叔父さんに声をかけた。


「叔父さん!私帰るから!これ、今日のご飯ね」


私は来た時に渡しそびれた、おかずや白ご飯が入ったタッパーを渡した。


「おー、ありがとう!気をつけてな!夏樹も毎日ご苦労さん!」


フルーツ牛乳に夢中の夏樹は頷くだけだった。


叔父さんは金曜日と土曜日と日曜日にしか、基本家に帰ってこない。


根っからの怠け者だから、毎日出勤するのが嫌らしい。


金曜日に帰ってきて土・日と家で過ごして、月曜日に一週間分の服と食パンを持って銭湯に行く。


そしてまた金曜日に帰ってくるのだ。


朝ごはんはもともと食べない人で、昼ご飯は食パンを1枚食べるだけ。


夜ご飯は毎日私がお風呂に入りにくる時に、タッパーに詰めて持って行く。


ちゃんとタッパーは洗うっと言う約束で夜ご飯を持って言ってあげてるから、今までタッパーだけは洗い忘れたことがない。
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