アサガオを君へ

クリスマス

文化祭は無事に終わった。


私たちのクラスはたこ焼き屋をした。


アッキーとも前より仲良くなったと思う。


ヨウチンはそんな私を見て嬉しそうにしてて、ノンちゃんは何だか不満そうにしてた。


お祭りモードも静まって、クリスマスシーズンに移り変わったとき。


ようやく夏樹は退院した。


今日は、私が夏樹の家の前で待っている。


ピンポンを押そうか迷って、結局玄関の前で待つことにした。


少し伸びた髪の毛を弄りながら、左手の腕時計を見つめる。


すると、ガチャっと扉が開いた。


「あ…」


出てきたのは栄治だった。


私は、少しだけ間を置いて笑った。


「おはよ」
< 219 / 224 >

この作品をシェア

pagetop