アサガオを君へ
大阪弁くんはムッとした表情で口を開いた。


そのとき、もう1人の長身の男の子が大阪弁くんの口を押さえた。


びっくりして長身くんを見つめると、長身くんも私を見つめて言った。


「ねぇ。花野さんは、どういうつもりでさっきみたいなこと言ったの?」


「え?」


サラサラのストレートの黒髪を若干長めに伸ばした、長身くんは無表情で私を見つめている。


私は少し間をあけて言った。


「どういうつもりって…私、正直クラスで浮いてるじゃないですか?」


「うん」


長身くんは即答で頷いた。


ちょっとは、気を使ってくれてもいいと思うんだけど…。


そんなことを思いながら私は続けた。


「だから、私といたらあなたたちも浮くかもじゃない?そんなのは誰でも嫌だから、夏樹に無理やり連れてこられたなら災難だなーって思って」
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