アサガオを君へ
私の言葉を聞いて長身くんはパッと、大阪弁くんの口を押さえていた手をはなした。


そして大阪弁くんの頭をベシッと叩いて言った。


「だって。あらかじめ夏樹に言われてた通りだろ」



「……?」


何の話か分からず夏樹を見つめてみるけど、やっぱりそっぽを向いたままだ。


隣のノンちゃんを見てもツンっと顔を上げて、大阪弁くんを睨みつけているだけ。


何か、すごい不思議なメンバーだな。


だいたいこの2人も同じクラスみたいだけど、夏樹と仲が良いのかな?


今まで1度も夏樹と同じクラスになったことがなかったから分からないな。


少なくとも夏樹との会話に出てきたことはないと思うんだけど…。
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