アサガオを君へ
大阪弁くんはやったー!とか何とかはしゃいでいる。


え、この人本当に馬鹿なの?


これだけノンちゃんが怒っているのに、全然気付かないの?


むしろ天才でしょ。


私が頭を抱えていると不満気な声が聞こえた。



「えー、宮野くんたち、花野さんたちと一緒の班になるの?」


パッと前を向くと橋本さんが、真っ白の頬をふくらましていた。


ノンちゃんが小さく舌打ちしたのが聞こえる。


私が無表情で見つめていると、橋本さんは夏樹の腕に手を置いて言った。


「やめときなよ。また、昨日みたいに心無いこと言われるって!」


私は少しだけ下を向いた。


この世界は生きづらいよ。


息ができなくなって、目も開けていられなくなる。


また、夏樹が傷つく。


それがどうしようもなく、私には辛い。
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