アサガオを君へ
すると意外にも食いついたのは隣の長身くんが先だった。
「クッキーじゃん。夏樹だけズルい」
「うわ!ええな!!」
その横で長身くんに便乗するように大阪弁くんもワイワイとし始める。
…困った。
夏樹の分だけしかそもそも作ってきてない。
違うお菓子ならノンちゃんにもあげるために多めに作ってくるけど、ノンちゃんはクッキー好きじゃないからなぁ…。
私が悩んでいると、夏樹がくっつけている机の真ん中にクッキーを袋ごと置いて言った。
「食え」
っと一言だけ言った。
わーいと長身くんがと大阪弁くんはそそくさとクッキーをつまんでは口に入れている。
その光景に、私は一人だけ面食らっていた。
私には夏樹のクッキーをわけて食べるという発想がさらさら無かった。
私はあのクッキーを夏樹に作って夏樹にあげたものだから、いくら欲しがっているからといって、そこからわけるなんてそんなことを考えもしなかった。
別に悪いとは言わないし、嫌な気持ちになっているわけじゃない。
ただ、夏樹が甘いものをわけるなんて初めてでびっくりした。
それほど2人と仲が良いんだろうか。
「クッキーじゃん。夏樹だけズルい」
「うわ!ええな!!」
その横で長身くんに便乗するように大阪弁くんもワイワイとし始める。
…困った。
夏樹の分だけしかそもそも作ってきてない。
違うお菓子ならノンちゃんにもあげるために多めに作ってくるけど、ノンちゃんはクッキー好きじゃないからなぁ…。
私が悩んでいると、夏樹がくっつけている机の真ん中にクッキーを袋ごと置いて言った。
「食え」
っと一言だけ言った。
わーいと長身くんがと大阪弁くんはそそくさとクッキーをつまんでは口に入れている。
その光景に、私は一人だけ面食らっていた。
私には夏樹のクッキーをわけて食べるという発想がさらさら無かった。
私はあのクッキーを夏樹に作って夏樹にあげたものだから、いくら欲しがっているからといって、そこからわけるなんてそんなことを考えもしなかった。
別に悪いとは言わないし、嫌な気持ちになっているわけじゃない。
ただ、夏樹が甘いものをわけるなんて初めてでびっくりした。
それほど2人と仲が良いんだろうか。