アサガオを君へ
私はとりあえずノンちゃんの肩をポンっと叩きながら、愛想笑いを浮かべて言った。



「や、やることもなくなったし。自己紹介でもする?」


そもそも私、夏樹とノンちゃん以外のこと2人のこと名前すら知らない。


別に長身くんのことも大阪弁くんのことも興味はないけど、夏樹がどう自己紹介をするのか気になった。


私の知らない夏樹。


こんなに目に触れたことがなかった、私の知らない違う夏樹。


それに少しだけ興味があった。


大阪弁くんがニカっと笑うと言った。


「俺は秋山浩太!大阪弁はつこてるけど、いっぺんも住んだことはないで!」


「は?じゃあ何で大阪弁つかってんの?」


ノンちゃんのもっともな質問に、秋山くんはドンっと自分の胸を叩いて言った。


「そんなん大阪弁使えたほうがかっこいいからに決まっとるやろ!!」
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