アサガオを君へ
「ココ、夏樹。飯できたから、浩太たち呼んで来い」


ヨウチンが私と夏樹に声をかけた。


その声でパッと私は崩れかけていた微笑みをもう一度作り直した。


そしてヨウチンに返事をするとノンちゃんたちがいる方へと歩いて行った。


夏樹は私にはついてこず、ヨウチンの方を手伝いに行った。


当たり前じゃない。


今までと変わりないじゃない。


最近の私たちの距離が少し近すぎただけ。


私は自分に言い聞かせながら、歩くスピードを少しだけ早めた。
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