【短編】僕+初恋=後輩
3年の冬

鉛筆と目薬と銀と…



あれから僕は莉緒の温もりを忘れられなかった


日に日に想いが募っていった


センターまであと1週間

果たして第1志望のN大に行けるのか…?


センターの2日前にN大の近くのホテルに泊まる






僕は化学教室で勉強していた


最後の大詰めだからな

マークシートにはもう慣れ、模試でも余裕の合格圏内だ

でも、油断は出来ない







勉強をもっとしたいところで、校舎施錠時刻が近付いてきた


仕方ない


荷物をまとめて目薬を持ったまま化学教室から出た
























































「あ…!!」




























小声が聞こえた


聞こえた方を向くと――…




















































誰もいない


< 10 / 25 >

この作品をシェア

pagetop