【短編】僕+初恋=後輩
莉緒side
アタシは放課後、他クラスの男子に足止めをくらわれていた
3階の地学教室――
「加那汰さんが好きです…」
「気持ちは嬉しいけど…ごめんね…アタシ「嘘だ!!」
あのぉ~人が話してるんですケド…
「君は俺の運命の人なんだ!!」
この人、なんか悪いものでも食べたかなぁ…?
顔は先輩よりカッコ良くないけどなかなかのイケメンだし…
「他に好きな人がいるのか!?」
「ぅ…」
「そうなんですね…では」
グイッ――
「力ずくでも俺の物にしますから」
そう言ってアタシの片腕を引っ張って抱きしめた
「ヤっ…メテよ!!」
「嫌です」
アタシの顎を持ち上げた
ヤバい!!キスされる!!
「嫌だッッ!!」
アタシは叫んで男子のむこうずねを思い切り蹴飛ばした
「イッ――ッッ!!」
「あなたみたいな人とは付き合えません!!それでは」
そう言ってアタシは地学教室から出ていき、階段をおりていた
「あ…!!」
先輩ッッ!!
とっさに隠れてしまった
受験が終わるまで会わないって心の中で決めたのに!!
先輩…会いたいよ