あたしと彼の物語
何も考えずにこれまで隣に居たけど。
当たり前みたいになってたけど。
実際、それ以上でもなく以下でもないような。
グレーゾーン…?
詩春は詩春はって、詩春しか考えることがないのかあたしは。
(お粥作って帰ろ。)
どうもあたしは独りになるとネガる癖があるようで。
…詩春、風邪かな?
(やっぱ泊まってこ。)
何か心配。
**************
「しはるー?お粥でき、…」
ね、てる。
お粥は蓋しとこ。
またいつでも食べれるもんね。
あたしは詩春の寝ているベッドの横に座り込んだ。
「……しーはるぅ。
あたしって、必要?」
目の前で寝ている無防備な彼に、つい問いかけた。
あたししか聞いてない。答えは詩春しかわからない。
投げ捨てたような言い方をしてしまった。
何か、、寂しい奴だなあたし。
こんな事を思いながらも、
まだ隣に居たいと願ってるなんて_______