あなたのお悩み解決します~お助け倶楽部の事件簿~
画面を操作しながら、メール画面を呼び出すと涼に渡した。

「そこの『フォルダ3』ってとこのメールを順番に読んでもらえるかな?」

見えないので私も涼の後ろ側にまわった。

「ええと、これか」

私にも見えるように涼が画面を少し左にずらしてくれた。

一瞬、やさしさに胸のあたりが暖かく感じた。


違う。


隣の萌絵にも見えるようにか……。


画面には同じ差出人からのメールが並んでいる。

アドレス帳への登録名は『?』となっていたが、名前を知らないからなのかな。

メールは、4月9日からはじまっていた。


涼が日付をクリックすると、画面が切り替わって本文が表示された。

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