ハピネス
さつき:『どこにいる?』
シュウ:『コンビニんとこ。外に出てて。行くから。』
私は、文字通りに外へ出た。
辺りはもう暗くなってきていたからよく見えなかった。
左を見ると自転車にまたがりながら私の方へ来る男子高生がいた。(この人だよね?!)
さつき:『どこにいる?』
シュウ:『コンビニんとこ。外に出てて。行くから。』
私は、文字通りに外へ出た。
辺りはもう暗くなってきていたからよく見えなかった。
左を見ると自転車にまたがりながら私の方へ来る男子高生がいた。(この人だよね?!)
「さつき?」
「あ、はい…」
「シュウですか…?」
「おう」
二人、緊張して立ちすくんでしまった。
「とりあえず、駅ん中行く?」
「そうですね」
なぜか、敬語になっちゃう。
駅のベンチに座り、
何か話題を考えた。
でも思いつかず、
沈黙にならないようにシュウからの話をなるべく続かせた。
久しぶりの男子との会話に
ドキドキして
何を話したのか覚えていない。
でも、楽しかった。
「じゃ−、そろそろ帰るわ」
「うん、分かった」
「じゃあな」
「バイバイ」
シュウは自転車に乗り、
帰って行った。
私は見送ってすぐにメールをした。


『今日はありがとうございました。すごく楽しかったです。てか、先輩かっこぃぃし。惚れちゃいそうでした(笑)』



このメールを送ってからだ。
私の心が動き出したのは。
私…先輩のことが
もっと知りたいです。
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