許されるなら‥‥もう一度
十章
なにか、声がする‥‥
懐かしい、声。
凌!凌!と
目を開けると‥
お父さん‥‥‥
父は、
「凌、なぜだ?
なぜ、こんなことした?
なにが、あった?お前の身になにが‥‥‥」
と、泣き叫ぶ父に
「······お父さんっ‥ごめんね‥
····弱い····娘で····
死ぬことも‥‥出来ない·····娘で······」
「バカやろう。
俺の娘は、強くて心優し過ぎる娘だ。
俺の自慢の娘だ。
父さんが、そばにいる
ずっといるから、安心して
もう、少し寝ろ。」
と、父が言うと同時に意識が
なくなった。
お父さん、ありがとう‥‥‥‥
·······ごめん·····ね·····