許されるなら‥‥もう一度
自宅に着くと
母は、泣いていて
父から、いきなり殴られた。
「いきなり、なんだよ!」
と、言う俺に
父は、
「お前、今まで 何をしていた?」と
俺は、今までの経緯を話した。
償いをしていたと平然と語り
凌馬がなついてくれて、
可愛いかった······
と、話すと
父は、また俺を殴った
父は、凌から電話があったと告げ
父が抱えていた、一美への贖罪を
以前、凌に話していた
と、語った。
凌は、知っていたんだ。
俺だけなら、
「行かないで。」
と、言ったかも知れないが·····
父の罪を軽くしたい思いで
我慢したのか·····
父と母から、
呆れられ·····
蔑まれ·····
「今からは、お前の好きなように
生きなさい。
お前は、
彼女と彼女の息子を選んだのだから
その人達と生きて行きなさい。
私ら夫婦は、なにも言わない。
だが、私らは凌ちゃんを娘のように
思っていたから。
他の女性に拘りたくないんだ。
だから、ここには、
二度と戻らなくて良い。」
‥‥‥‥‥‥‥と·····告げられた。
俺は、自分の荷物を少しだけ持ち
大学に向かった。
少し、冷静に考えたかった。