許されるなら‥‥もう一度

「一輝さんに対して
全く気持ちが残ってないか
と、言われたら
はい。とは言えない。
だけど、もう傷つくのは嫌。

子供は、一人で育てます。

母子で、寂しい思いをさせるけど
私が、その分の愛情をかけます。

お父さんに、心配や迷惑かけるけど
ごめんなさい。」
と、話すと

父は、
「わかった。」
と、言って出て行った。

一輝さんは、
一美さん達を選んだ報告に
来たのだろうか?
わざわざ‥‥‥
私は、すべてを父に
任せるしかないと思った。

‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ 

一輝君とホテルのラウンジで話をした。

一通り、彼の話を聞いた。

随分勝手な考えだと····思いながら
彼の両親の気持ちも配慮しながら····

大体は、凌から聞いた通りだった

「君は、自分の贖罪か愛情か知らないが
その為に、凌がどんな気持ちで毎日を
送っていたか、考えた日があったか?
きっと、ないだろうな······

その女性とも、嫌いで別れたわけでもなく
切り離されたようなものだから、
気持ちも残っていたと思う

まして、我が子でなくても
子供に懐かれたら嬉しいだろう。
まあ、有頂天になって
凌にも、話していたみたいだが。

たが、それを聞かないと行けなかった、
凌の気持ちを考えたか?

大学教授までやっている人の考えとは、
とても思えない。
理解に苦しむよ。

俺は、親バカかも知れないが、
凌が不憫でならない。

君のご両親も同じ考えだから、
君を突き放したと、俺は思う。

一輝君となら、
凌は幸せになれると思い日本に残したが、
それは俺の間違いだった。

君の考えや行動をみていて、
とても、凌を任せることはできない。

まして、今の精神状態の凌をね。

一輝君。
凌は、君が楽しく過ごしてる間‥‥
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