許されるなら‥‥もう一度
十二章

俺は、日本に戻り
事の重大さに焦り
後悔·····を繰り返し·····
どうするべきか
自分が
どうあるべきか
考えて······考えて·····

一美の元に行き
   全てを話した。

一美からは、
「一緒に生きていこう
本来なら、
一緒にいたはずなんだから···」
と、言われたが·····

一美と生きて行く?
それも考えた。
お互いに嫌で別れたわけではない
凌馬も可愛い
だが·····
凌との穏やかな生活が
忘れられなかった。

だから、もう一度
きちんと謝罪をして

期待をさせるような事をした
凌馬にも、何度も謝った。

そして、両親の元に行き
凌のお父さんから
言われた話をした。

母は、泣き崩れ
父も、静かに涙を流していた。

俺も両親も
凌が、生きていてくれたことに
感謝した······


俺は、両親に、
大学を辞めて渡米をする事

仕事は大学の紹介で、講師を
する事

凌は、きっと
お父さんの側にいるはずだから
会えなくても、凌の近くにいたい事
を話した。

父も母も、反対はしなかった。


俺は、色々な準備をしてから
日本を離れた。

それはホテルで
凌のお父さんに会ってから、
三ヶ月が経過していた。
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