許されるなら‥‥もう一度
益々俺は、空き時間の全てを
凌の家の近くの公園で過ごした。
毎回、凌を見ることができるわけではない。
でも、近くにいたかった。
それから、暫くしたら、
凌は、まったく
散歩をしなくなった。
そんな数日後
お父さんから連絡がきて
病院に来るように
病院名を言われた。
俺は、慌てて
病院に駆けつけた。
凌に何かあったのでは?と
ふと、ガラスの中をみると
赤ちゃんが、沢山寝ていた。
その中に筒井ジュニアと
書いてある足輪をつけている子がいた。
凌の子だ。
俺の‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥子だ。
あとから、あとから、涙が、
溢れて‥‥‥‥‥止まらなかった。
ふと、人の気配に·····
お父さんで、一言
「輝(ひかる)だ。凌が、決めた。」と。
ここでも俺は、
お父さんに頭を深々く下げて帰った。
ありがとう·····凌·····。。。
俺の子を産んでくれて、
元気な子を産んでくれて、
そして、一人で辛い思いさせてごめんな。
と、心の中で····何ども····
謝った。