許されるなら‥‥もう一度
「凌、あのときは、本当にすまなかった。
凌の気持ちも考えずに。
自分が贖罪から抜けたいばかりに、
身勝手な行動をとったと
反省している。
一美や凌馬の事も考えた。
だが、やり直す気持ちには
ならなかった。
凌馬との親子ごっこに、
馬鹿みたいに落ちていた。
結局、俺の浅はかな考えで
凌も凌馬も傷つけてしまった。
凌馬には、大人の身勝手で、
振り回したことを詫びてきた。
もちろん、
一美とは何もない。
二度と会うこともない。
凌、本当にすまなかった。
凌が、生きていて····くれて良かった···
俺は、凌に許されない事をしたのに
凌と輝のそばにいたくて、
ストーカーみたいに
気持ち悪いことしてすまない。
決して、これ以上は近づかないから
この、公園に来ることだけは、
許して欲しい。」
と、一輝さんは言った。
「ここは、公共の場です。
一輝さんが、ここで何をしても
問題には、ならないとおもいますよ。」
と、私。
「ありがとう。」
と、一輝さんは、頭を下げて
輝を私に渡そうとしたが‥
輝が、うーっ、と怒るから
まだ、抱いていた。
その姿に、二人で笑った。
急がずに、行こうと
私は、思った。