許されるなら‥‥もう一度
七章

一輝‥‥サイド

俺には、可愛い彼女がいる。

凌は、七年前 
俺が勤務する大学に入学してきた
彼女は、毎日色んな表情をみせて
俺の目を引き付けた。

クルクル変わる
凌の表情に····目に····
自分を映してもらいたいと
思うようになっていた。

小さな身長に対して
大きな瞳
ミルクティ色をした髪は、
肩までの長さでふわっと
柔らかそうに靡いている。

前に付き合ってた彼女とは、
まったく違う
一美は、168センチの身長に
ショートの髪型
キリッとした、
きつそうな目をしている美人系だ。

あんなに愛しあっていたのに
突然、俺の前から姿を消した···一美。
どれだけ、打ちのめされたか·····

後から親父に聞いた·····

親父がした·····
一美達親子への制裁
憤りと情けなさが、
心を染めていくときに
凌に出会って自分を取り戻した。

俺の生き甲斐である、凌。
今度の凌の誕生日に
凌にプロポーズするつもりで
指輪も用意していた。

凌が、どんなに喜ぶか想像して
自分の顔が綻ぶのがわかった。

まさか、そんなとき、一美に‥‥‥
   あうなんて‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

逃げるように、去っていく一美を
追ってしまった。

今、逃したら、二度と会えないと思い
我を忘れて追ってしまった‥‥

一美と話し謝罪をして
必ず連絡をくれるように
名刺を渡した。

そこで、はっと‥
りょう‥‥‥‥‥
どこを捜しても見つからない。

携帯にかけるが、繋がらない。


帰ってしまったのか‥‥‥と····

焦る·····俺·····

取り急ぎ、凌の家に向かった。
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