許されるなら‥‥もう一度

凌の自宅には、電気がついていた。

ホッと胸を撫で下ろす。

もらっていた鍵で玄関を開け
バタバタと凌の元へ


「凌、ごめん。本当に、ごめん」
と、謝り······

いつも、するように凌を呼び
手を広げるが······


凌は、その手をみているだけ‥
いつもは、はにかみながら
俺に飛び込んでくるのに‥‥


やはり、怒っているか?
拗ねてるのか?

と、俺は安易に考えていた。



来ないなら、こちらからと

凌を後ろから抱き締めて
謝罪しようとしたら·····

その手も外され、帰るように言われた。

凌の目には、
寂しさと落胆と悲しみが宿っていた。



「今日は、帰るけど
  明日は、くるから。」
と、伝えて凌の家をでた。



凌の目を見て
  自分の行動を
     反省していた。

きちんと紹介して話したら。

待つように言っていたら·······

  だが、明日になれば

   凌の気持ちも落ち着くだろう

      と、思いながら今日は、

           自宅へ帰った。
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