ヒスイ巫女4

｢お兄ちゃん！敵の数は？｣
｢わかんねぇだが、大量にいるのは一目瞭然だ。｣
敵の集団は空中を飛び、巫女の国の空を覆っていた。
片っ端から攻撃していくが数はいっこうに減っていかないそれよりか代償の体力が減っていくばかり。
｢ちまちま倒しててもきりがねぇ。ヒスイ！｣
蛍が叫んだ。
四人が集まり、
｢デストロング！」
を使った
だが敵は減ったもののまだ大量に残っている。
｢これはザコを倒すよりボスを先に倒す方がいいな。ヒスイ！
俺達が道を作るそこをお前が行け｣
蒼がデストロングの準備をした。
｢デストロング！」
｢ステップ！｣
蒼たちが作った道をヒスイは飛んでいった。
ボスは空中に1人浮かんでいた。ボスであろうその青年は目をつぶっていた。
青年は色白で髪は薄い黒いろどこか不思議なオーラを身にまとっている。
｢ボスの方かな？すみませんが巫女の国に攻撃をするのをやめてくれませんか？｣
できるだけ優しく言った。
｢この国は美しい。自然も豊かでそして何よりも人の心が美しい。｣
ヒスイは何を言っているのか分からず首をかしげている。
そして青年は目を開け下つまり巫女の国を見た。
｢だからこそ･･･｣
青年はヒスイの方を見て笑った。
｢心を狂気でいっぱいにしたい。｣
ヒスイはその笑顔に恐怖した。だが
｢そんなことさせません！｣
この国に仇をなす人は敵。
そしてこの人はどこか私に似ている。
｢でもまだ準備が出来ていない。今日の所は退散しよう。ヒスイさん、僕の名前は今は晃と名乗っておこうか｣
ヒスイは驚いた顔をした。
そのすきに晃は指をならした。
巫女の国に攻撃を仕掛けていた敵の集団は一瞬にして消えた。
｢ヒスイ敵のボスを倒したのか？｣
合流した蛍が聞いた。
だがヒスイは小刻みに揺れるだけで答えようとしない。
｢しっかりしろヒスイ！｣
蒼の声でハッと自我にかえるヒスイ。
｢ごめん、敵のボス晃は倒せなかっただが今回退散するってそれと…多分いや、なんでもない。｣
ヒスイは何かを言いたい事を飲み込んだようだった。
｢そうか…ひとまず国民を解散させよう。｣
陸の言葉に３人が頷いた。