ヒスイ巫女4
騒ぎを起こした蛍とリンカはしばらくの間巫女の国の楼宮で過ごすことになった。
「あなたがリンカさんですか?」
ヒスイにとってはリンカは1個年上なので義姉になる。
「は、はい私はリンカです。」
リンカは初めて会うヒスイに緊張していた2人とも国の上に立つこともあるのにこんな時は緊張してしまう。
そんな2人を見ながら蒼と蛍の兄弟は喧嘩をしていた。
「おい、蛍ヒスイのキス取り消せよ」
「消せるわけないだろうが初恋のやつのだ。」
「お前は今回の件でもどれだけ俺達に迷惑をかけたと思ってるんだ。」
「す、すみません。私たちのせいで・・・」
リンカが謝った。
「いやいや、リンカさんは悪くないですよ。悪いのはこの愚弟ですから」
蒼はリンカには優しい。さすがというべきか。リンカの頬が赤色に染まった。
「あ、リンカさん今蒼の方がカッコイイって思ったでしょ」
「そ、そうなのか?リンカ」
蛍は不安になりながらリンカに聞いた。
「ち、ちがうよ!蒼さんはカッコイイけど蛍はもっともっとカッコよくて優しくて・・・すっごく大好きだもん!」
リンカは勢いで言ってしまい顔を赤らめている。
恥ずかしさのあまりその場から走り去っていった。
そのあとを蛍が追いかけていった。
「あのふたり、大丈夫そうだね・・・ね、蒼」
「確かにな、あんなに必死な蛍久しぶりに見た。」
3組の夫婦が誕生し、皆が幸せに過ごしていた。
敵のことを忘れるほどに...
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