ヒスイ巫女4
時せまる

始まり

今日は久しぶりに子供たち四人で外で遊んでいた。
保護者として蓮が3人の面倒を見ろということだったが面倒をみなくてもそんな悪ガキではないのでみんな目の届く範囲にいる。
凜音と空は川で魚を捕まえている。
スイはシロツメクサを集めて冠を作っている。
完成した冠を蓮にかぶせたりしている
のどかな日常・・・
それは一つの悲鳴で突然終わらされた。
「やめろ!離せよ!」
悲鳴のあとに空が叫んでいるその声のもとに蓮が向かった。
男に凜音が捕まっていた。
そして空がそのそばで男を叩いている。
だが力が、弱すぎてダメージになっていない。
「おいおい、そんな警戒するなよ。今回は伝言を伝えにきただけだ。」
男がからかいながら話す。
そんなわずかな間に蓮はその男との距離を詰めていた。
そして男の腕にいた凜音を救出した。
「ひゅーやるねー」
男は焦るような様子もなく、笑いながら話している。
そのあいだに蓮が第二撃をしようとしただが体動かない
「ノームーブ(動かせない) はは、さすが次の器というべきだな」
「何の話だ!」
蓮は体が動かない状態だが3人を自分の後ろに隠れさせた。
「まあ、ヒスイに伝えてよ。時は来たってね」
「ムーブメント(移動)」
男がいなくなると蓮の体が動くようになった。
「どういうことだ・・・とにかくかえるぞ」
3人を連れて蓮は大急ぎでヒスイに伝言を伝えに言った。

< 26 / 78 >

この作品をシェア

pagetop