ヒスイ巫女4
家に着くと遠くの方で雄叫びが聞こえた。
なにやら私たちを討伐するために兵士たちを送り込むらしい。
明音お姉ちゃんは泣いていた。
ごめんなさい、私のせいで
と・・・
すると海兄が私に言った。
「お前だけでも逃げろ。」
私は首を降った。
「ヒスイ、お前はまだ力が出ていない。今なら普通の人として生きれる。」
新兄が言った。
私は泣きながら外に出た。
外には兵士が五万といてその兵士をヒスイ以外の4兄妹は力を使い、倒していく。
ヒスイは後ろを振り返らず走っていっていた。
「明音、大丈夫か?」
そんな声が聞こえてヒスイは後ろを振り返った。
五万といた兵士たちを力を使い倒していた。
だが3人とも体じゅうから血が吹き出しており、力を使う代償に生命力を使っていた。
膨大な力が出るかわりに寿命が減っていた。
3人は次から次へと出てくる兵士に力を使い果たしていた。
3人が膝をついた瞬間、兵士は3人を切り捨てようとしていた。
それを見たヒスイは・・・
「や、やめろー!!」
ヒスイの体から黄色の光が出ていた。
「ヒスイ・・・来るな」
新兄が倒れながらも拒否をする。
ヒスイは怒りに任せて兵士をなぎ倒していった。
ついに戦える兵士はいなくなっていた。
「みんな・・・」
3人は力を使い果たして動くのもやっとの状態であった。
「ヒスイ・・・この力を」
新兄は自分の手のひらに力を集めた。
そしてヒスイの腕にその光を渡した。
海兄も明音お姉ちゃんも力を渡し、
「ヒスイ・・・お前は強いこれから先辛いこともあるだろうだけれども俺達はお前の味方だ・・・」
3人の命が尽きた。
ヒスイは感情のまま泣いた。
神の力を手にしそして家族を失って私は・・・
ひとりになった。
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