ヒスイ巫女4
今日の寝床を使っていなさそうな小屋にし、朝を過ごそうと考えていた。
小屋の扉が開き、人が入ってきた。
その場から去ろうとするが小屋に窓はないでるにはあの扉を通るしかない。
･･･仕方がない
小屋に入ってきた人と会うことになるが今は仕方がない。
暴れて叫ぶのならそいつの記憶を消せばいい。
そんなことを考えながらそいつの隣を歩いていった。
そいつは18歳だろうかヒスイの1つ年上で黒髪に茶色の瞳いわば美形と呼べる顔立ちであった。
その横をヒスイは何も無かったように通り過ぎた。
ヒスイの手首に熱が伝わった。
その男がヒスイの手首をつかんでいた。
（やはりか･･･）
ヒスイは力を使い、記憶を消そうとした。
でも予想外のことが起きた。
「怪我してる･･･」
力をつかう直前にそんなことをいった。
小屋の中にあったあみの針に引っかかり、手を切っていた。
だがかすり傷だし、傷もほっとば治るので気にしていなかった。
「手当しないと！」
その男はヒスイを、抱きかかえどこかに走りだしていた。
ヒスイは何が起こっているのかが分からず固まっていた。
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表紙・目次

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