ヒスイ巫女4
「ヒスイ、お前が無知なせいで子供5人の命を無駄にした。お前は本当に罪深いやつだな。」
ヒスイは琉生の言葉を聞きながら子供たちの動かなくなった姿を見た。
涙をこぼしてはいけない気がして、笑っていなければならない気がして、ヒスイは死体に笑顔を向けた。
なんとも下手な作り笑顔でもそれでも笑っていた。
琉生はヒスイの顔を見てさらに嫌がらせを思いついた。
「ヒスイ…」
ヒスイの髪を引っ張り目線を上に向けさせた。
琉生とヒスイの目線があう。
ヒスイは琉生の目を見て恐ろしさを感じた。
それはこれ以上の酷いことが起きると感じるには充分だった。
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