ヒスイ巫女4
「わたしは・・・晃を皆を・・・忘れてたまるか!」
ヒスイは晃たちの記憶を消すことは出来なかった。
それはヒスイにとっては命をかけてでも守りたいものであったから。
ヒスイの幸福の記憶だったから
「ヒスイ...?大丈夫か?」
陸がヒスイの様子を見て声をかけた。
「お兄ちゃん、私は大丈夫!もう過去に負けない負けてやらない!晃のためにもお兄ちゃんや蒼や皆のためにも私は負けない!」
陸はヒスイが人間的に1歩成長したなと感じていた。
「巫女様!」
ここは巫女の力など能力があるものにしか侵入を許されていない。
それでも家来がここに来たつまり...
「敵が...巫女の国上空に発現しました!」
敵の襲来としか考えられない。
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