ヒスイ巫女4
「転送!」
琉生が叫ぶと人影が4人現れた。
「やはり、か」
ヒスイが呟いた。
どこか予想していた結果であった。
来世で会えるように力を使ったとはいえ、運よくこの世界で全ての人と同時にしかもその中のひとりは前世の記憶があるとはわけがよすぎる。
誰かが仕組みそしてその結果その誰かに得がいく結果がでるのだ。
ヒスイは転送された4人を見た。
そしてその名を1人ずつ呼んだ。
「新お兄ちゃん・・・
海お兄ちゃん・・・
明音お姉ちゃん」
かつての兄姉たち。
そして
前世で最も愛し、来世で会うことを願った...
「晃」
ヒスイが来世で会えるように力を使ったその4人であった。
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