ヒスイ巫女4
「な、なに言ってるんだヒスイ!そうか、まだやることがあるんだな。すまない、それが終わったあとでいいから帰ってこいよ。」
「私はもう一生巫女の国には行かない。それにこの世界にも来ない。」
その言葉にスイが
「ママ!何言ってるの?帰ろうよ。一緒に帰ろうよ!」
必死に引き止める。
「私はこの世界に琉生を倒すために生まれ、育った。だからもう私に生きている理由はない。」
淡々とヒスイが話す。
ヒスイが体の周りに光を集めた。
エリメント(消去)
そう言うと世界中に光を放った。
「な、なにを?」
「私のことを知っている者の記憶を消した。」
これも淡々と答える。
ヒスイに感情がなくなったのではと思うほどの無表情である。
そして陸、明音、蓮、凛音の記憶を次々と消し、4人はその場に倒れた。
「次は…」
蒼、空、スイだ。
3人はこの世界の家族。
一生持つことの出来ないかけがえのない家庭。
幸せだった。
そんな日々を
「ありがとう。」
そして3人の記憶を消した。
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