ヒスイ巫女4
ヒスイは1人で人間界に来て何を懐かしむわけでもなく、力を使った。
デテチオン(探知)
記憶が戻った元を探す。
途端にヒスイの後ろに人影が現れた。
ヒスイは後ろを向き固まった。
そこにいたのは記憶を取り戻し、他の人の記憶も戻していった人。
つまりヒスイが探していた犯人であった。
そのことに驚いたわけでない。
それは
「「「「「「「ヒスイ」」」」」」」
あまりに人数が多かったからだ。
その人物は最後に記憶を消した人たち。
陸、明音、蓮、凛音、蒼、空、スイ。
そんな人たちの顔を見たヒスイは顔を歪めずに力を使った。
エリメント(消去)
だがその光は蒼の
エリメント(消去)
で消される。
「話ぐらい聞いてくれ。」
ヒスイは返事をしないが話し続ける。
「あの後初めに記憶を取り戻したのはスイだった。スイは使ったことないだろう。能力を使って俺や空の記憶を取り戻した。そして陸たちの記憶を取り戻した。俺たちは忘れたくなかった。ヒスイと過ごした日々を!ヒスイがこの世にいたという事実を!」
ヒスイは
「私はそんなふうに思っていない。」
無感情に言う。
蒼は怒ったように
「ならどうしてスイの記憶が戻った!お前が忘れて欲しくないと心のどこかで思ったからだろう。お前がまだ一緒にいたいと思ったからだろう。嘘までついて何がしたいんだ!」
「・・・」
「わ、わたしはこの世の神。例え我が身を犠牲にしてもこの世界を守らなければならない。それが私の義務だ。」
「・・・ならどうしてそんなに悲しそうな顔をしているんだ。」
ヒスイの顔は涙で濡れていた。
「ママ!」
「母さん!」
スイと空がヒスイを抱きしめる。
「本当は一緒にいたい。みんなともっともっと一緒にいて楽しい記憶を残したい。私はまだここでいきたい!」
ヒスイの本当の気持ちだった。
今まで仕事を淡々とこなしていたのも感情を押し殺していたから。
そうじゃなきゃ涙が溢れてしまうから。
「まだ・・・まだここにいたい!」
ヒスイが叫んだ。
「そうか、それがお前の思いか」
突如、空から声が聞こえた。
「琥珀さま」
明音が呟いた。
「ヒスイ、あなたがこちらに来て笑わなくなったのはそういうことだったのね。ごめんなさい。気づいてあげれなくて。ヒスイあなたはそこにいたいか?」
「はい」
迷うことなくヒスイは返事をする。
「どんなことがあってもか?」 「はい、皆と一緒なら何でも乗り越えて行けます。」
「ならヒスイ、お前は人としての寿命が尽きるまでこの世界で生きることを認める。」
ヒスイの顔に笑顔が宿った。
「ありがとうございます!」
ヒスイはまた皆と一緒に暮らせるそんな日々が続いたのであった。
デテチオン(探知)
記憶が戻った元を探す。
途端にヒスイの後ろに人影が現れた。
ヒスイは後ろを向き固まった。
そこにいたのは記憶を取り戻し、他の人の記憶も戻していった人。
つまりヒスイが探していた犯人であった。
そのことに驚いたわけでない。
それは
「「「「「「「ヒスイ」」」」」」」
あまりに人数が多かったからだ。
その人物は最後に記憶を消した人たち。
陸、明音、蓮、凛音、蒼、空、スイ。
そんな人たちの顔を見たヒスイは顔を歪めずに力を使った。
エリメント(消去)
だがその光は蒼の
エリメント(消去)
で消される。
「話ぐらい聞いてくれ。」
ヒスイは返事をしないが話し続ける。
「あの後初めに記憶を取り戻したのはスイだった。スイは使ったことないだろう。能力を使って俺や空の記憶を取り戻した。そして陸たちの記憶を取り戻した。俺たちは忘れたくなかった。ヒスイと過ごした日々を!ヒスイがこの世にいたという事実を!」
ヒスイは
「私はそんなふうに思っていない。」
無感情に言う。
蒼は怒ったように
「ならどうしてスイの記憶が戻った!お前が忘れて欲しくないと心のどこかで思ったからだろう。お前がまだ一緒にいたいと思ったからだろう。嘘までついて何がしたいんだ!」
「・・・」
「わ、わたしはこの世の神。例え我が身を犠牲にしてもこの世界を守らなければならない。それが私の義務だ。」
「・・・ならどうしてそんなに悲しそうな顔をしているんだ。」
ヒスイの顔は涙で濡れていた。
「ママ!」
「母さん!」
スイと空がヒスイを抱きしめる。
「本当は一緒にいたい。みんなともっともっと一緒にいて楽しい記憶を残したい。私はまだここでいきたい!」
ヒスイの本当の気持ちだった。
今まで仕事を淡々とこなしていたのも感情を押し殺していたから。
そうじゃなきゃ涙が溢れてしまうから。
「まだ・・・まだここにいたい!」
ヒスイが叫んだ。
「そうか、それがお前の思いか」
突如、空から声が聞こえた。
「琥珀さま」
明音が呟いた。
「ヒスイ、あなたがこちらに来て笑わなくなったのはそういうことだったのね。ごめんなさい。気づいてあげれなくて。ヒスイあなたはそこにいたいか?」
「はい」
迷うことなくヒスイは返事をする。
「どんなことがあってもか?」 「はい、皆と一緒なら何でも乗り越えて行けます。」
「ならヒスイ、お前は人としての寿命が尽きるまでこの世界で生きることを認める。」
ヒスイの顔に笑顔が宿った。
「ありがとうございます!」
ヒスイはまた皆と一緒に暮らせるそんな日々が続いたのであった。