ヒスイ巫女4
「はい、おしまい」
暖炉のまえで老人が孫に読んであげていた本を閉じた。
「ねぇねぇ、おばあちゃん?これって誰の話なの?」
「うん?これはね。おばあちゃんのお母さんのお話だよ。」
「じゃあ、ひいおばあちゃんってこと?」
「そういうことになるね。」
「な、ならさ。私も力を使えるの?」
「使えるよ。もう使っているのかもね。」
「え?」
「あなたは私の心を暖めてくれる存在だ。それはもう力じゃないのかな?」
「うん」
照れながら孫は頬を染める。
「この物語のヒスイって人どうなったの?」
「うん?今は」
老人は指を天に向けた。
「ここで旦那さんと幸せに暮らしているよ。」
「そっか~、幸せになってよかったね。」
「そうだね。」
後にこの本は根も葉もない話としてだれにも伝わらなかった。だが誰しもこのことは忘れなかった。
『愛は何にも負けない。』
ヒスイは今でも幸せに蒼と暮らしている。
暖炉のまえで老人が孫に読んであげていた本を閉じた。
「ねぇねぇ、おばあちゃん?これって誰の話なの?」
「うん?これはね。おばあちゃんのお母さんのお話だよ。」
「じゃあ、ひいおばあちゃんってこと?」
「そういうことになるね。」
「な、ならさ。私も力を使えるの?」
「使えるよ。もう使っているのかもね。」
「え?」
「あなたは私の心を暖めてくれる存在だ。それはもう力じゃないのかな?」
「うん」
照れながら孫は頬を染める。
「この物語のヒスイって人どうなったの?」
「うん?今は」
老人は指を天に向けた。
「ここで旦那さんと幸せに暮らしているよ。」
「そっか~、幸せになってよかったね。」
「そうだね。」
後にこの本は根も葉もない話としてだれにも伝わらなかった。だが誰しもこのことは忘れなかった。
『愛は何にも負けない。』
ヒスイは今でも幸せに蒼と暮らしている。