【完】幼なじみのあいつ
プロローグ


見てしまった…、



あいつがキスしてるところ…。





軽いキスだったけど、



あいつは本当に幸せそうな顔をしていた。





瞬間、目の前の世界がガラスで砕け散った様な気がした。







私の頬を涙が伝う……



目を逸らしたいのに、私の視線はあいつから離れない。






あいつが彼女をそっと抱いた。




………、



優しく、壊れ物を扱うように…





大切な宝物のように-----




 ・


 ・




この時、私を見つめている人がいた。



そうとは知らず、私はずっとあいつを見ていた。





見たくはないのに、



幼馴染のあいつを---


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