【完】幼なじみのあいつ
「俺が何だって?」
「ギャァーーーーーッ!!!!!!」
び、びっくりしたーーーっ!
な、何よ?
もう私の心臓は驚きすぎてバクバクだ。
「おいおい、鈴。俺だよ…」
落ち着けと声をかけられたけど、こんな真っ暗な夜道で突然声をかけられたら驚くわよね?
今だ落ち着かない心臓に手を当てながら、翔ちゃんを睨みつける。
「翔ちゃん!いきなり声をかけられたら、ビックリするじゃん!死んじゃったらどうするのよ?」
「鈴、それちょっと大げさすぎ」
鼻で笑いながら翔ちゃんは、のんびり歩きだす。