【完】幼なじみのあいつ
今日は階段から落ちた日から、一週間と一日目。
つまり今日から、学校に行く日なのだ。
しかーし、私は今日も学校を休んだのであります。
何故なら本日、翔ちゃん率いる男バスの地区予選決勝の日なのですよぉ!!!
いや~、決勝までいきましたかぁ!
凄いです~♪
今日勝てば、次は県大会出場ですよぉ~!!!
そんなわけで私は学校には行かず、女子バスの皆と男バスの決勝が行われる体育館に向かったのだ。
因みに女子バスは、私が階段から落ちた次の日の試合で負けてしまいました。
まぁ、試合の相手が全国大会の常連校というのもあって悔しかった気持ちは勿論あったけど、かなり健闘したらく最後は笑顔で終える事が出来たみたいだ。
私も参加したかったなぁ~---
これから決勝戦が行われるとあっと、かなり熱気が篭った体育館。
その中に私達女子部員もわくわくしながら、二階席の真ん中あたりの列を陣取った。
私達女子部員の興奮はハンパなくて、横断幕まで掲げながら盛り上がっている。
コート内に入ってくる、男子部員達。
その中で一際、輝いて見える翔ちゃんが瞳を輝かせながら腰に手を当てキャプテンと何やら話しているのが視界に入ってきた。
がんばれっ、翔ちゃん!!!
高揚する気持ちを抑えるように、手をギュッと握り締めた。
ピーッ!!!
笛が、体育館内に鳴り響く。
試合開始の合図だ!
うちのジャンプボールは、キャプテンがやるようだ。
キャプテンは192cmも身長があるので結構な確率でジャンプボールをゲット出来るのだけれど、今回の相手はキャプテンより少しだけ大きい。
もしかして分が悪い?
ドキドキしながら祈る気持ちを組んだ両手に込め、ジッと男バスの皆を見つめた。
翔ちゃんもジッと、ジャンプボールが始まるのを待っている。