【完】幼なじみのあいつ


「何、その顔?もう勝つ気でいるだろ?」


「…そんな事、ないですよ~?」


なーんてちょっとは思ったけれど、でも翔ちゃんに勝てるわけない…かな?


と言う事は、この賭けはある意味私にとって全く利益にならない無駄な賭けだと言う事に行き着いてしまった。




「翔ちゃん…、やっぱり止め『あっ!お前にハンデをつけてやる』…えっ?そう?で、ハンデって何?」



まぁ、ハンデを付けてくれるなら少しは勝ち目があるかも?


…期待をしつつ、翔ちゃんを見る。




「そうだな…。じゃぁ、鈴が点数3点。俺が10点取れれば勝ちっつーのでどうだ?」


……なに、その点差?


私、馬鹿にされてるよね?



あったまに来た!!!




「そんなに点差なくても良いしっ!………2点差位いにしておいてあげるわよ」


本当は点差なんていらないわよっ!



なんて言いたかったけど…、


それだと完全に負けるのは目に見えているから、私のプライドをチョットだけ抑えて2点差にしておいてやった。



それくらいなら…、大丈夫かな?



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