【完】幼なじみのあいつ
「ほい2点目ーーーっ!。さ、残り、後3点だぜ」
楽しそうに笑う翔ちゃんに、憎々しげに睨んだら翔ちゃんに口がタコみてーって笑われた。
可笑しくないしっ!
それよりどうやったら、翔ちゃんを打ち負かせるのだろうか?
全く、勝てる気がしなくなってきた。
「…翔ちゃん。お願いがあるんだけど」
「何?2点差勝負以外受付けねーよ?」
「そうじゃなくて…、本当にもう賭けはなしにして、楽しくゲームしよう?」
「それはダーメ。一度決めたんだから覚悟しな。つーか、そんな大した事命令しねーし気楽に構えとけ」
そう言って翔ちゃんは試合中にも関わらず、私の額を小突いてきた。
対戦相手の額を小突くなっ!
「…分かったわよ」
小突いてきた翔ちゃんの手を払うと、ボールを手に取った。