【完】幼なじみのあいつ


「お、お似合いってそんな事…」


「あっ、そうだ!鈴先輩の幼なじみでもう一人カッコイイ人いましたよね?たしか野球部の…」



そんな事ない…と言おうとしたところで、花ちゃんが私の言葉に被せてきた。



あぁ、亮ちゃん?


そうだね。


たしかに、かっこいいよねぇ…。




ん?


って言うか何の話ししてたんだっけ?




「カッコイイ幼なじみが2人もいたら目移りしそうですけど、鈴先輩はどっちが好きなんですか?」



もうね、この子どうすればいい?


黙らせたいんだけど---




それからも色々聞かれたけど、後はもう笑顔でスルー致しました。



花ちゃんごめんなさい。


何も答えられません。




「みんなー、聞いてねー。明日は6時に起きて早朝ランニング。その後、朝ごはん食べてたら1時間後に体育館集合です。あっ!明日の朝食当番はランニング免除で朝ごはんの準備をお願いします。じゃ、男子ー。後片付けは宜しくね。では、解散」



夕食後、女子のキャプテンである有井さんが大きな声で明日の連絡事項を言うとすぐに解散となった。


後片付けはキャプテンが言ったように男子が当番なので、女子は有井さんの話しが終わったと同時に席を立ちガヤガヤと自分達の部屋へと戻る。




因みに女子の部屋は2部屋で、1部屋につき8人という部屋割りとなっております。



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