【完】幼なじみのあいつ
「あれ?翔ちゃん、4人だけ?後、一人は?」
「鈴せんぱーい。一緒のチームになりました。今日は宜しくお願い致しまーすっ!」
残りのチームメンバーが、やって来たようだ。
この声から察するに、花ちゃんであろう。
後ろを振り返るとやはりそこにいたのは、満面の笑顔でこちらにやって来た花ちゃん。
私も花ちゃんと一緒なのが嬉しくて、笑顔を返した。
「花ちゃんも一緒のチームなんだ?嬉しいーっ」
「私もですよー。今日は頑張りましょーね」
同じチームメンバーとなった五人が固まり、作戦を練る事にした。
暫くして突然、翔ちゃんが私の耳元に口を近づけてくる。
え、なに?
と思ったら内緒話を始めてきた。
何だろ?
翔ちゃんに耳を傾けて、話しを聞いた私は唖然としてしまった…。
ある作戦を立ててくれた翔ちゃん。
どんなに素晴らしい作戦なのかと思いきや、その作戦があまりにも無謀というかアニメチックで…、
呆れて言葉が出なかった。