【完】幼なじみのあいつ
「ん?」
小首を傾げて、亮ちゃんの顔を見る私。
なになに?
キョトンとしていると、ふっと笑った亮ちゃんが何故か私の頭をなでなでしてきた。
「ハムスターみてえ…」
馬鹿にされてる?
またまた、むーっと私のほっぺたが膨む。
「そんな可愛い顔、すんな」
何て言いながら、亮ちゃんは私のおでこを軽く突付いてきた。
か、可愛い?
カーッと自分の顔が熱くなる。
何かこの頃の亮ちゃん、へんなんだよね?
こっちがドキドキするような事、へーきで言ったりしてさ…。
そんなやり取りをしていたら、ドアの向こうから先生がやって来た事に気付いた。