【完】幼なじみのあいつ


服を後ろに引っ張られ、私に近づいてきていたプリッツが離れていった。





「うひゃっ?!」


後ろを振り返ると私の服を引っ張ったのは翔ちゃんだったようで、亮ちゃんを物凄く睨みながら何してんだ!と、怒鳴っている。



私はといえば翔ちゃんに後ろを引っ張られた後、そのまま翔ちゃんの胸へと飛び込みわたわたしております。



しかも翔ちゃんの手が私の頭を押さえつけていて、離れたくても離れません。




しょ、翔ちゃん…、離してーーーっ!


ドキドキし過ぎて、わたしの心臓が持ちませんからっ!




「…鈴と一緒にプリッツを食べようかと思ったんだが、悪いか?」


「そんな食べ方すんなっ!!!」



ごもっともです、翔様---




「……冗談だ」


フッと笑った亮ちゃんは、問題となっているプリッツをポリポリ何事もなかった顔で食べてしまった。




冗談ですかぁ~、


脱力しました---



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