No name fantasy
プロローグ

fairy garden

「マヒロ起きるのだ!!」
その声により、白い髪と、蒼い瞳が特徴的な少年、霧島 真尋は目覚めた。
-まぶしいな...
白い部屋の唯一の窓から太陽の輝きによる光が差し込んでいる。
その窓から、商店街を走り回る子供達の騒ぐ姿や、商人と交渉をする、旅服をきた、男性の姿がみられる。
反対側に位置する古びたドアからは、建物内を行き来する足音が聞こえていた。
真尋は起きようと、体をおこす。
ベットは軋むような音を立てる。
真尋は、ベットを買い換えなきゃとおもいながら、彼の愛用の武器、魔刀[霧鮫]をもち、鞘に仕舞う。 その後、バッグに必要最低限の物を入れ、沢山の人が写っている、写真の前に座る。
「...父さん、母さん、ひかり、皆。行ってきます。」
真尋は、優しく微笑み部屋を出た。
##
廊下に出てきた真尋にきずいて少女が走ってくる。
短めに切られた、橙色の髪。
フード付きの灰色のコート。
という、ある一点を除いたら普通の少女である彼女は、ナビィ・ヒストリア。
猫のようなツンと立った耳が特徴的な魔族の獣人種だ。
< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop