夏祭り*幼馴染を振り向かせたいっ!
…あぁ、バカみたい。
私一人で浮かれて、舞い上がって。
昴に可愛い姿を見せようと買った浴衣は全く意味をなさなかった。
それどころか、今までの努力すら無意味だったのだと悟る。
昴の隣にいる女の人は綺麗な栗色のロングで、顔はすごい整っていて美人で。
服装だって大人っぽい。
そりゃ、私みたいな“ちんちくりん”より、大人の女の人の方がいいよね。
「昴くんどこ見てるのぉ〜?」
と、昴の隣にいる女の人が私の方を向く。