夏祭り*幼馴染を振り向かせたいっ!
「なにあの子」
昴くんの知り合い?。と、聞く女の人に昴は、
「あ、…えっと、あの子がその…」
どもりながら女の人の方を向く。
「えっ⁉︎
あの子が例の子?」
そう言って女の人が昴の肩に手をおいた。
それが引き金だった。
気づいたら走っていた。
後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
けど、それは私の気のせいだろう。
だって昴はあの女の人と親密そうだった。
きっと付き合ってるんだろう。
彼女を放置して、“ちんちくりん”な私を追いかけてくるはずがない。