CANDY*BOX〜天使と悪魔とそれから私〜
「なんで!!??」
私は専らに対抗する。
「雫さん,一度生き返ったとはいえ,あなたの魂には高額の価値があると申し上げましたわ」
雨が少し眉を潜めながら言う。
「うん。…だから?」
「だからつまり,正式に魂を回収する迄の間…これから100日間の間にもあなたの魂を狙う者が現れる,と言うことです」
は???
「何それ何それ何なのそれ??」
「具体的には低級妖怪や三丁目の倉崎さんや…」
「や,そんな具体例聞いてない!てか倉崎さん何者?」
雨のボケっぷりは見事にナチュラルだったが,嬉しそうな彼女の顔を見るとどうやらわざとらしい。