CANDY*BOX〜天使と悪魔とそれから私〜
「ところでさ」


話が纏まっても一向に部屋から出ようとしない2人に向かって言う。


「いつまで私の部屋に居んの?私今から居間に降りるし…出てって?」


とりあえずはっきり言わなきゃ。
まだ明快には受け入れてないんだし。



…が。

潤んだ目をこちらに向けて懇願する悪魔が1人。

『雫さん酷いですわ!』

と彼女の顔に書いてある…。


意地悪な彼女に勝つ方法がないことを,出会って数時間で既に理解した私であった。



……しかたない…

ここは折れるけど…とりあえず忠告はしておこう。



「あーもう解った!ここに居て良いから勝手に探んないでよ?私しか姿見えないからって…」




と言いかけるや否や。

またもや無責任な爆弾発言が降ってきた!!!







「へ?雫さん?私達のこの姿ですか?…誰にだって見れますわよ?」
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