CANDY*BOX〜天使と悪魔とそれから私〜
「じゃあ尚更家族にバレないうちに帰ってよ!!」


精一杯言葉で抵抗する私だけど。


「雫さん,それは私達が空を飛ぶ姿が世間にバレても良いと言うことですの?」



あー!もう!!
何でこう人の揚げ足を取るかな!!


「わ…解ったわよっ!!時期を見て玄関から出すからこの部屋でじっとしててよね!!」



これなら文句無いでしょっ!!



「雫さ…」
「何!?」


あまりの苛立ちに,思わず声を張り上げた。


「何?何か文句ある!!??
良いからもう放っといて!
私は明日からの100日間を思うだけでうんざりなの!!
とにかく自分の部屋でくらいは1人にさせてよ!!」



吐くようにそれだけ言うと,扉を勢い良く閉めて階段をかけ降りた。
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