CANDY*BOX〜天使と悪魔とそれから私〜
音を立てて居間に降りる。
居間では姉がテレビを見ていた。
私は脱力したかの様にソファにどっと腰掛け,深い溜息を吐き出した。
「…元気無いじゃん。何?何かあったの?」
大学三回生の姉の汐(しおり)は,そう優しく訪ねてきた。
うちの両親は,私が小さい頃からあまり家にはいなかった。
だから兄弟4人共凄く仲良しで,兄だろうが姉だろうがお互い名前で呼びあう程。
それに両親は家にいないから,私は姉や兄を親のように頼って生きてきたんだ。
「ねぇ…もし,私が100日後に死んじゃうとしたら…汐ちゃんはどうする?」
チラリと横目で姉の横顔を見る。
姉は私の相談を思春期特有の悩みのだと思ったのだろうか,大して驚いた素振りを見せずに答えた。
居間では姉がテレビを見ていた。
私は脱力したかの様にソファにどっと腰掛け,深い溜息を吐き出した。
「…元気無いじゃん。何?何かあったの?」
大学三回生の姉の汐(しおり)は,そう優しく訪ねてきた。
うちの両親は,私が小さい頃からあまり家にはいなかった。
だから兄弟4人共凄く仲良しで,兄だろうが姉だろうがお互い名前で呼びあう程。
それに両親は家にいないから,私は姉や兄を親のように頼って生きてきたんだ。
「ねぇ…もし,私が100日後に死んじゃうとしたら…汐ちゃんはどうする?」
チラリと横目で姉の横顔を見る。
姉は私の相談を思春期特有の悩みのだと思ったのだろうか,大して驚いた素振りを見せずに答えた。