CANDY*BOX〜天使と悪魔とそれから私〜
暫くの沈黙の後,水が口を開いた。




「いや…喧嘩はお前のせいではない。気にするな。」





それは突き放すような言葉だが,暖かかった。





「…こちらこそごめんなさい…雫さん…。そして,宜しくお願い致しますわ。」






雨は,優しい瞳でこちらを見る。











刹那。

2人と目があった。


紅と白の澄んだ瞳。









目があって…少し照れくさくて,笑ってしまった。



そして,この謝罪が更なる厄介を引き起こすことを知ったのは…,この直後だったんだ。
< 40 / 62 >

この作品をシェア

pagetop