CANDY*BOX〜天使と悪魔とそれから私〜
声を張り上げると,水はいかにもうるさそうに耳を窄ませて答えた。

「あの悪魔の趣味は私には合わんのだ」

「天使と悪魔で私の部屋を劇的ビフォーアフター!?ちょっと止めてよ!私はこんな匠に依頼した覚えはない!!」


ぎり,と睨むと水は軽く鼻で笑い,


「これから此処に住む身として,余りに酷い仕打ちではないか?」

「此処に住むのは良いけど!」


反論する自らの声に

疑問を感じる。





…あれ?



何か心に引っかかる…



何だろ?



「分かった!良いからさ!机にガンプラ置いて鑑賞会開くのはやめて!!」







唖然とする水の表情は,今まで見た中で一番感情的だった。
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